数年前のある日・・・、私は礼拝堂に呼ばれた。



ネパール人の血を継ぐ母親は熱心な宗教家で、私は幼少の頃よりチベットの寺院にあずけられ、高僧サタム・ノイヤの元で修行してきた。サタム・ノイヤは若くして新興密教の教祖として脚光を浴びていた。サタム・ノイヤの周囲には超常現象が頻発し、若い宗教家達にとって正にカリスマであった。物心ついて間もなくの頃からその寺院で育った私にとって、サタム・ノイヤとは親のごとく慕い、神のごとく敬うべき存在であった。あの日、アイツの正体が悪魔だとわかるまでは・・・。

「よく来た、唯。今日の誕生日をもって私はお前に聖名を与える。この記念すべき日を祝してこれより『悟りの儀式』を行う」

「ありがとうごさいます」

「この儀式は魂を肉体の呪縛から解き放ち、私と一体化することによってお前を私と同一の境地まで引き上げるものである。そのためには今の未熟なお前の精神と肉体、全てを私に捧げねばならない。まず服を脱ぎ、生まれたままの姿で信仰を誓うのだ」

「はい、教祖様」



唯は恥じらいながら見にまとっている白い宗教服を脱いだ。恥ずかしさのあまり唯は大事な所と胸を手で隠していた。ようやく膨らみはじめたばかりの小さな胸が、彼女の左手の中でドキドキと高鳴っている。

「恥ずかしいのか? 何も恐れることはない。」

サタム・ノイヤは唯に歩み寄ると優しく肩さきに手を置き、彼女の背後へ回りながら少女の肌を愛撫し始めた。教祖の左手はゆっくりと肩口を降り、まだ幼い乳房をそっと揉みほぐした。固くてツンとした乳首を指で挟み、手の平で少し持ち上げるように撫で回した。そして右手は太腿のあたりを撫でながら徐々に上のほう、両足の付け根を目指して上がってきた。たまらず唯はその手を抑えようとしたが、抵抗とは呼べないほど些細な恥じらいの行為に過ぎなかった。

「あっ、教祖様・・・、私、コワイ・・・」

「お前はまだ子供だからコワイのは仕方ない。だが、お前ほど若くして聖名を与えられたものは他にいない・・・、それはお前が私の門下の中で最も優秀で特別な存在だからなのだ。これがどんなに名誉なことかお前にわかるか」

「はい、教祖様・・・、ありがとうございます」

いかに少女といえども、唯にはこれから始まることが何なのか予想できた。それでも唯は従順に応えた。なぜなら彼女にとってはそれを受け入れることこそが無上の喜びであると教えられていたからだ。ただ、無垢な少女の青い果実のごとき肉体はこれから起ころうとする事への不安で小刻みに震えていた。
そしてサタム・ノイヤの右手は少女のまだ若草も生え揃わない丘を包みこんだ。まだ誰にも触られた事のない部分を愛撫されている恥ずかしさに少女は息を荒げた。
「私、教祖様と交わって、ひとつになろうとしているんだ。そして私は、身も心も教祖様の物になるんだ」
サタム・ノイヤの右手はゆっくり谷間のほうへ滑り込んで行った。中指が肉の谷間の溝をなぞるようにして探ると唯の上体がこわばった。教祖の右手を握る少女の手に今までにない握力が加わった。

「いやっ! やっぱりコワイ・・・」

「もう遅い。お前が私の門下に入り、その才能を見い出された時、既にこうなる運命だったのだ」

サタム・ノイヤの動きが急に荒々しくなるとその中指は遂に唯の最も敏感な突起を探り当てた。まだ何も知らない処女のクリトリスは初めての触れられた緊張を全身に走らせた。唯は一瞬、身体を縮めるような格好で、あきらかにその行為を拒もうとした。

「もう遅いと言っている。逃れられはせぬ・・・。お前は私にとって特別な存在。私はお前を得るためにこの寺院を開いたといっても過言ではないのだ。お前は私の片腕と成るべく私と契り、一族に加わるのだ。今は私の種(タネ)を受け入れるのがお前の役目」

唯の秘部は微かに濡れ、サタム・ノイヤの中指へはその入口の狭さがしっとりとした感触で伝わった。教祖は未だかつてない興奮を覚えた。抑えようのない欲情に支配され、ついにその正体をさらけ出してまで、少女を凌辱し尽くすことに全力を向けることとなった。

「いやあっ、ちがう、教祖さまじゃない・・・」

「そうではない。いや、そうであるとも言える・・・。だが、今はこれこそが私。お前を犯したいと思う私の欲望が実体化した真の姿」

異形の怪物へと変化したサタム・ノイヤは触手で唯の自由を奪うと、中心となる肉棒で背後から少女の身体を貫いた。未成熟な処女の肉体はかろうじてそれを受け入れた。


このシーン「 真・魔界島 - 豪華版 -」では全体が動きます

「痛いぃぃぃっ!!! やめてぇぇぇ・・・」

「この苦しみに耐えるのだ。そして耐え抜き、快楽の境地に達した時、お前は私の一部となるのだ。お前達が悪魔と呼んで忌み嫌う我が種族の一員として」

手足の自由を奪われ、為すがままに凌辱される唯。サタム・ノイヤの行為は激しさを増し、何も知らないはずの少女の身体は性感の渦に飲み込まれていった。唯の意思に反して全身が熱くなって来るのを感じた。しかし、それでも必死に唯は抵抗した。

「騙されてた・・・、私、ずっと、騙されていたんだ」

「オオオッ、唯、お前は素晴しい。最高だ。私は間違っていなかった。お前が私の最高傑作になるのだ。もう少しだ、もう少しでイクぞ・・・、ウッ!!!」

そして、サタム・ノイヤは遂に絶頂を迎え、唯の体内に多量の液体を注ぎ込んだ。唯は薄れていく意識の中で自身の身体にただちに起こり始めた異常に気づいていた。教祖は座り込んでその場で唯を見守っていた。

「何かが私の中で成長している・・・、このままではソレに私が乗っ取られ、私が私でなくなってしまう・・・、そんなのイヤ!」

唯の体はブルブルと痙攣し、苦しそうに床の上をのたうち回った。そうやってしばらくもがいた後、彼女は四つん這いになって動きを止めた。

「なにぃっ! まさか・・・」


このシーン「 真・魔界島 - 豪華版 -」ではアニメGIFで動きます

唯の喉が大きく膨れ上がるとソレは彼女の食道を抜け、口から吐き出された。ボシャッ 飛び散る粘液とともに床の上に転がったソレはイモ虫のような生物だった。これが本当に少女の喉を通過したのかと疑いたくなるほどの大きさであった。モゾモゾとうごめくその寄生虫のような生物は加速度的な増殖により、みるみる間に肥大化していった。唯はその光景を視覚にとらえつつ、その場に倒れ込んだ。

「なんということだ。一体化を拒絶しようとする唯の強固な思いが私の染色体を分離させたというのか。人間が、人間の意思がこれほどまで強くなれるものとは・・・。唯を今処分しておかねば厄介なことになってしまうかもしれぬ。だが同時に人間がどこまで強くなれるものか見てみたくもある。若干不完全ではあるが、忠実な片腕と成りうる下僕は得ることが出来た。唯はこのまま生かして様子を見ることにしよう」

虫のごとき生命体はたちまちヒトの胎児の姿へと成長していた。唯にとってはそれが自分の分身ともいえる生命であることが不快だった。それにもまして、自分が歩んできた人生の大半が偽りの中に遺棄されてしまった事への屈辱と自身の無力さが悔しくてしかたなかった。



私は数日後、カトマンズの村に捨てられているところを日本人の登山隊に助けられた。 そして私はそれ以来、目を閉じた。それは二度と表面的なものに欺かれることなく、外界の全てを心で感じとって生きていこうとする決意である。そして悪魔からより多くの人間を守っていくため、自らに課した試練のひとつでもあった。




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