「いつまでも黙って見ていられるかよぉーッ!」
翔(SHOW)が気に包まれた全身もろとも重力壁に突進した。
ドーン!!!
重力壁に穴があき、唯(YUI)のチカラで押し広げられた。
「MAYAさん、今です!」
「この剣に全てのチカラを込めて・・・」
MAYAは両手を高く挙げ、一気に振り降ろした。
ザアアアアッ!!!
剣先から放射された波動が重力壁を引き裂き、メディウスの全身を砕いた。
「グフゥエエエッ! こんなバカなぁ。三鬼神最強の私が
ただの人間にやぶれるとはぁ・・・」
「やったぁ!」笑顔でホッとため息をつくMAYA。しかし、その直後。
ピキィィッ!
金属音とともに空間が凍りついた。
MAYA達は身体の自由を奪われ、床にうずくまった。
「フォッ、フォッ、フォッ、この時を待っていたのだ」
闇の王子が姿を現わした。
「くそぉ、これが全てワナだったのかぁ・・・」
声を押し出すのが精一杯の翔(SHOW)。
「フォッ、フォッ、三鬼神を全て倒した時、お前達が
全てのチカラを使い果たすのは必至。
特別な能力を持つお前達全員が生贄となれば、魔王の完全復活が
より高いレベルで成就されるというものよ・・・。
フォッ、フォッ、フォッ、フォッ。
今こそ、この約束の地全体を魔王降臨のために捧げん」
巨大な闇の力にMAYA達は気を失い、その力は島全体をも包み込んだ。
地下で増幅装置が作動し、島が震え始めた。