「お、お前がエクリプスソードなのか」
翔(SHOW)は驚きの声をあげた。
「そうです。私が闇の剣だったのです、マスター。
今こそ私をお役立てください」
「しかし、負と負のチカラが正面からぶつかったらどうなるんだ?」
「時空間に裂け目が出来て両方のエネルギーが
異次元へ消し飛ぶかもしれません」
「お前はどうなるんだ」
「これが最後になるかもしれません・・・。しかし、
今ここで私がこうする事は言うなれば運命。これこそが私の存在意義なのです。
躊躇してはなりません。私をアイツの中心めがけて放り投げるのです」
エクリプスソードを手にして、息を呑む翔(SHOW)。
「わかった。やるぜ! ダァーッッッ!!!」
唯(YUI)を避けながらもメディウスの顔面へ向け投げつけられた闇の剣は
球形のバリアに突き刺さり閃光を放った。
空間の裂ける大音響と共にその球体は弾け散った。
炸裂の余波が残る中、翔(SHOW)の脳裏に声が響いた。
「短い間でしたがお仕えし甲斐のある御主人(マスター)でした。
本当の戦いはこれからです。頑張って人類の未来のために
最後まで戦い抜いてください」
そしてエクリプスソードもその声と共に消え去った。