「クソッ、クソッ、お前らそんなに死にたいか」
圧倒的数の魔物達を相手に戦い続ける理沙(LISA)。
一瞬のスキも許されない状況での格闘は
まるで華麗な舞踊を舞っているかのように無駄のない動きだった。
そこへ・・・。
パシィィッ!!!
突然、空間移動したMAYAが送り込まれてきた。
「きゃあああっ」
修羅場と化した周囲の状況に悲鳴をあげるMAYA。
「おっ、来たか。待ってたよ。私は理沙(LISA)。連れの絵美(EMI)は?」
素早くMAYAを援護しながら話しかける理沙(LISA)。
「あ、あの人は・・・、今は私ひとりしか移動させられないって・・・、
死ぬかもしれないとも」
凄まじい状況下で、冷静さを取り戻そうと必死に言葉を紡ぐMAYA。
「なんだぁ? 約束が違うじゃないか。まあ今それどころじゃない。
早く手伝ってくれ」
「手伝うって、そんな、どうやって」
「どうやってって言われても・・・、戦うんだよぉ」
「え・・・」
「ああ、もう役立たず。こりゃダメだぁ」
頭をかかえる理沙(LISA)。
ガガガガガガガガッ!
その時、奥から機関銃の音と共に翔(SHOW)が駆け込んで来た。
「君達は?」と尋ねる翔(SHOW)。
「見りゃわかるだろ。人間だ。魔物と一緒にするなよ」
強い口調で応える理沙(LISA)。
翔(SHOW)は見覚えのあるMAYAに視線を移した。
「あ、なぜ君がここに居る?」
「おいおい、知り合いか。
ま、なんでもいいからアイツらをやっつけてくれ!」
言葉をさえぎるように命令する理沙(LISA)。
言われたとおり攻撃を始める翔(SHOW)。
ガガガガガガガッ
魔物達は次々と倒れていった。が・・・。
カチカチッ・・・ すぐ弾切れになってしまった。
「だあ〜っ、なんでお前らこうなんだ。
結局頼りになるのは自分だけなんだよな」
頭をかきむしった後、再び肉弾戦に入る理沙(LISA)。
翔(SHOW)もナイフで戦い始める。
魔物は倒しても倒しても次々現われ、彼等を取り囲み、その輪は小さくなっていく。