ISLAND OF DARKNESS

EPISODE 1







トゥルルルルルル




ハッ、夢から覚めた麻弥(MAYA)
恐ろしい夢だったので顔が青ざめている。
鳴り続ける電話の呼び出し音。 冷静になって時計を見る。深夜の2時。
「なんだろう」と、つぶやきながら彼女は受話器を取った。

「もし、もし・・・」眠たそうな麻弥(MAYA)の声。
「お姉ちゃんっ?」切羽詰まった声が受話器から聞こえた。
電話の相手は双子の妹「彩(AYA)」だった。その声は震えていた。

「アヤ? どうしたの?」心配げなMAYA。
「お姉ちゃん助けて。ここには化け物が・・・、プツッ・・・ツーツーツー・・・」
電話は突然切れ、なぜか再びかかってくることはなく、
それっきり彩(AYA)は行方不明になった。



翌日には親が捜索願いを出したが、まもなく「失踪扱い」にされてしまった。
警察の見解はといえば、こうである。

彩(AYA)は全寮制の女子短大に通う生徒だったのだが、その女子校は、
瀬戸内海にポツンと浮かぶ小さな島に位置しており、
外界から閉ざされていた。
にもかかわらず、その島には「事件の痕跡が全く無い」というのだ。

しかし、妹は電話で確かに助けを求めていた。それに気になるあの言葉
「化け物が・・」の意味するものは・・・?



2日が過ぎた。
親が学校から持ち帰った彩の制服を見つめているMAYA。

さて、どうしますか?

・単身、島へ乗り込む・ ・何もしない・