次の瞬間、絵美は音楽教室の床に横たわっていた。 そして絵美の目にはすぐ異様な光景が飛び込んできた。 グランドピアノにもたれる格好で音楽教師の冴島と、 あの理沙が抱き合っていたのである。 理沙の瞳は虚ろで、まるで催眠術にでもかかっているかのようだった。 女教師の舌が理沙の舌に絡んでペチャペチャと音を発していた。 されるがままの理沙の左の胸が優しく愛撫され、 股間に冴島の右膝が食い込んできた時、ビクッと彼女は身をのけぞららせた。 思いがけない光景を見せつけられて身体が凍りついてしまった絵美。 すると音楽教師はゆっくり絵美の方を向き、意外な言葉を投げかけて来た。 「遅かったわね、 いつ取りに来るのかと思ってずっと待っていたのよ。 これがピアノの中に隠してあったから・・・」 冴島の右手には絵美の日本刀がしっかりと握られていた。 女教師は不敵な笑みを浮かべていた、自らの優位さを誇示するかのように。 「貴方があんまり遅いから・・・、 もうひとりのターゲットだった理沙ちゃんは、 すっかり出来あがっちゃったじゃないの・・・。 フフフッ、 でも心配しないで、貴方もすぐ仲間にしてあげるわ」 絵美はこの音楽教室へジャンプして来たことを後悔した。なぜなら、 彼女は今、立つこともままならないほどパワーを使い果たしていたのだから・・・。 ポー・・・ン 無人の図書室で茜のノートパソコンが音を発した。 茜が連れ去られた後も電源は入り続けていたのである。 モニタには次のようなダイアログが表示されていた。 「 Ninja2001 検索結果、不明のプログラム "MINE" を発見しました」 |
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