獣達の動きは極限の激しさを迎えた後、ピタッと静止した。

「うっ・・・!」

その時、獣達はシンクロし、精液とともに一斉に久美の体内にパワーを注ぎ込んだ。

「今、少女の血と肉と魂を闇の王子に捧げん」

唯がそう叫ぶと天井から伸びた触手が久美の背中を貫いた。



その直後、祭壇の上は闇の球体に包まれた。その内部にかすかに久美と三人の教師達の姿が確認できた。そして、球体内で彼等はヒクヒクと痙攣しながらひとつの生命体として融合しているようだった。彩は自らも絶頂を迎える寸前だったので、その光景を見ている余裕はなかった。だが、その最中に彼女は自身の肉体と精神からパワーが抜き取られていくのを感じていた。彩の秘部へ挿入された触手からそのパワーは吸い取られ、唯の体内で増幅しているようだった。すると唯の股間からイモ虫のような生命体が這い出て来た。それはまるで彼女が産み落とした赤子のごとく・・・。


このシーン「 真・魔界島 - 豪華版 -」ではアニメGIFで動きます

「サタムノイヤ様、今、扉は開かれました。私が為すべき事は全て終えました・・・」

そう言い終わると唯は目を閉じた。彩を拘束していた触手もほどけ、その場へ彼女は倒れ込んだ。さらに、大樹のごとく唯を取り込んでいた物体も瞬時に収縮し、唯を吐き出した。背後でドサッという音がしたので彩が振り替えると、そこには通常の姿をした唯が横たわっていた。
そうしている間に唯の中から現われた生命体は祭壇の上の球体内へ潜り込み、それとの融合を果たしていた。虚ろな目でその様子を見ている彩。球体内部でそれは徐々にひとつの形状を成していった。

「フォッ、フォッ、フォッ、私が存在するためには膨大な闇のパワーが必要なのだ」

球体の中、そのユラユラした人影は次第にはっきりとした輪郭を形作っていった。そしてそれはゆっくりと彩の方へ歩み寄って来た。その姿を見て彩は恐怖に震えた。なぜなら、それはまさに悪魔そのものだったからである。


このシーン「 真・魔界島 - 豪華版 -」ではユラユラ動きます

「やっと逢えたな彩。わが娘よ・・・」

「私が・・・、娘・・・?」


第2部へ続く




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