彩(AYA)が扉を開けると、
途端に光の洪水が流れ込んで来た。
ゴオオオオオッ
「キャアアアッ」
彩(AYA)の身体が光に飲み込まれ、
その渦の中へ自身の肉体と魂が溶けていくかのようだった。
「助けてっ!」
「彩っ」
かすかに姉の声が聞こえて来た。
「お姉ちゃん・・・」
「このままでは貴方は二度と悪夢から抜け出せなくなってしまう。
手を伸ばしてっ。そして、本当に助かりたいと望みなさい」
手を伸ばすとそこには暖かい姉の手があった。
しっかりとその姉の手を掴む彩(AYA)。
・ N E X T (次のページへ) ・