「俺は何も信用しない。
これが悪夢の世界で、それを自由に操れる奴が俺の敵ならば、
ここに居る限り俺はそいつに勝つことは出来ない。
俺が俺自身の意志のチカラで夢の呪縛から逃れない限りはな・・・。
だからここで何かを信用するという行為は無意味だ」


「フォッ、フォッ、フォッ、素晴しい。
人間の中にもこれほど強い意志を持った者がいたとは・・・」


闇の王子が姿を現わした。

「お前に対し、まやかしが通用しないと知った以上、
お遊びは止めにしよう。
ならば、お前自身のチカラで、この闇の世界を克服するのだな」




闇の王子の手からさらに強い衝撃波が発っせられると、
翔は一層深い闇の底へ突き落とされた。





「くそぉぉぉぉぉっ」






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